女川   御前浜

およそ半年ぶりの里浜探訪。果たしてあれからどう変わっのだろうか。まずは御前浜を訪ねた。

画像御殿峠への御前浜口はこの手前、左手から入る。今頃気が付いたのだが、御前浜口からの峠への古道をまだ歩いていなかったのである。
画像古道から峠へ出て、西に火防線をたどり、御前林道を下る周回コースで再び浜へ降りた。
画像国道近くの林で測量をしている方に話を聞いたら、高台移転のための測量でこの辺りは道路の予定地だという。
画像林道は左の方向、中央の林が、高台候補地らしい。
画像浜を見渡しても半年前と全く変わっていない。河口も以前のままだ。
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画像防潮堤の上も雑草が好き勝手に生えている。
画像遠くは元小学校跡、現在一家族が利用している。
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画像子供のころは、砂浜だったこの辺りも徐々に後退、今はこんな状態だ。
画像打ち上げられたアラメ昆布 、海藻は戻りつつあるようだ。ウニやアワビの餌になると聞いた。
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画像ネズミ島。
画像向かいの指浜を眺めながら外防へぶらぶらと歩く。
画像外防の水門の上に、木彫りの大黒様が鎮座していた。早く豊かな昔が戻ることを祈らずにいられない。
今ここに住んでいるAさんから、震災前は毎年塩ウニを買い求めていた。今は工場が流失しウニの作業は当分無理だと語っていた。
画像この浜で唯一修復できたのはこの防波堤だけ。
画像集落を見渡す。
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画像サケマスのふ化場再開は現在宙に浮いたまま。要請はしているが今のところ望み薄だという。
画像 その御前川のほとりの元施設はすっかり雑草に覆われてしまった。
画像ここに居ついたのであろう、アオサギが悠々と旋回していた。
画像浜を引き上げる途中、戻ってきたカヌーの一団と遭遇。朝方支度をしていた連中だ。
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画像波のタイミングを見計らい引き揚げる、いとも簡単に見えるが、コツがありそうだ。
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画像仙台、秋田ナンバー。
以前ここにカヌーの教室があった。 いつかまたあの時の浜の日常が戻ってくるのだろうか。
仮設へ帰る途中、商店街で藤中さんにばったり、これからボランティアと桜公園の整備に行くという。二つ返事で引き受けてしまった。作業は4時までかかった。あの荒れ地がと思うほど、きれいになってきた。頼りなげな感じのボランティアだが、数にはかなわない。

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